人生の糧は人それぞれ

マンガ中心にたんたんと書きます。

2019秋アニメを観ての感想【後編】

2019秋アニメの感想の続きです。

6. バビロン


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最初の感想は製薬会社とか謎の死とかWOWOWのドラマみたいだなぁというのでした。
でも見続けるとなるほど、これは実写では無理ですね。
見る度に印象が変わって、顔まで違う人と認識してしまうなんて。
年末に一気に観たときはまだ8話まででした。
なのでてっきり2クールなのかなと勘違いしてまだ続きを見ていません。
そしたら12話でちゃんと終わってるみたいですね。
まだ途中ということで6位にしましたが、作品は結構おもしろいです。
どう考えてもおかしい事件なのに、法の定義で殺人と認定できないから罪にも問えない。
最後の結末を見ないかぎりまだ何とも言えませんが、そういう問いかける、メッセージ性のある作品で、8話食い入るように観ちゃいました。
こういうアニメもっと増えてほしいなぁ。
2020冬アニメの感想の時にまた改めて書きたいと思います。
キーパーソンの曲世をゆきのさつきさんが演じてるんですが、良いチョイスですね。
私、ゆきのさつきさん上手だし大好きなんですよね。


アニメーション制作:REVOROOT
監督:鈴木清崇




5. 炎炎ノ消防隊


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いやー普通に良かったです。
だから安心しました。
何がというと、私の大好きなスプリガンをここのdavid productionが制作するからです。
よく終盤力尽きて作画が崩壊することがありますが、この作品は最後になるほど力の入った出来になっていて、特に弟の象との戦闘は良かったです。
すごくしょうもないところなんですが、森羅が象との戦闘で柱に叩きつけられて瓦礫から起き上がるシーンで一瞬上から落ちてくる瓦礫に頭をぶつんです。
何故かそこがとても印象に残っていて、多分なくてもいいようなものなんですがその細かなこだわりがリアルになるしそんな作り方してることもなんか良いなぁと思っちゃいました。
期待してますよ、スプリガン
頼んます。


アニメーション制作:david production
監督:八瀬祐樹




4. PSYCHO-PASS サイコパス


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期待度大で大トリで見たサイコパス3。
なぜこの順位かというと劇場版に続くということで事件が完結してないからです。
あと作画もそっちに力入れてるのか最悪ではないですが崩れていましたね。
だとしてもIGらしい体術アクションや、アニメらしくも大人向けのSFクライムは見てて楽しかったです。
早々と宜野座さんと狡噛が出てきた時は興奮しました。
劇場3部作がとっても良かったので次の劇場版もとても楽しみです。
勝手な推測で、闇堕ちしているイグナトフは真相に近づくためにわざと堕ちているんではないかと推測しています。
答えはどうか・・・。


アニメーション制作:Production I.G
監督:塩谷直義




3. BEASTARS


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原作は未読です。
以前から個人的に注目しているオレンジが制作しています。
期待どおりの良質のアニメでした。
肉食動物と草食動物が共存しようとしたらどちらかというと能力的に強いはずの肉食動物が肩身狭い思いをして立場が弱くなっているのがおもしろいです。
最後カリスマ的存在のルイが失踪という形で消えましたが、今までの過程を見るかぎりルイの失踪ってかなり大事件に思えるのに思った以上に学校が騒いでなくて、もしかしたらルイは実は生徒達にとってその程度の存在だったのかなぁとも深読みしちゃいました。
原作見たらまた違うのかな?
あと音楽もとても良かったです。
挿入歌がとても良くて、作品をとても引き立ててました。
数少ない難点は、キャラクターを動物で覚えるからクレジットの名前でキャラクターが結びつかないことでしょうか。
まぁ、たいしたことないです。
続編あるそうです。


アニメーション制作:オレンジ
監督:松見真一




2. ハイスコアガールII


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ちょっと申し訳ないのが、このアニメは他の録画とかぶってかなり撮り逃しをしてます。
気づくの遅くてところどころ抜けているのにこの順位です。
よくもまぁ、こんなゲームオタクの恋を壮大なラブストーリーに仕上げたなぁと。
天晴れ、賞賛の出来です。
たぶん世代が同じで、ここまでゲームオタクではなかったので全部分かるわけではないですが歴史が懐かしかったです。
ガイルさんが毎回ありがたいお言葉をくれるのがおもしかったですし、最後は歴代のゲームキャラクターたちの想いが詰まった不思議な力で飛行機を止めた時は我が家では拍手喝采でした。
大野には悪いのですが、私は日高推しでした。
ゲームに興味なかったのに矢口に振り向いてほしくてゲームの力をメキメキと付ける一途さや努力が応援せずにはいられませんでした。
そして個人的ベストシーンは日高が矢口をファミレスで誘惑するシーンです。
あれは良かった。。
仕草やカットが色っぽくて、最高にかわいくてエロかったです。
矢口鈍感すぎだし、何やってんだよ!!
このアニメは本当に良かったです。


アニメーション制作:J.C.STAFF
監督:山川吉樹



1. ヴィンランド・サガ


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文句なしの、圧倒的1位です。傑作です。
作画、脚本、演出、音楽、演技、すべてが高評価でこんな作品が出来たのが嬉しいです。
アシュラッドという人物、村を虐殺するという目的のために割り切れる非道さもありますがそのブレない芯の強さは確実に魅力的で、最後の彼の選択には号泣してしまいました。
以前プラネテスの記事の時に愛について書きましたが、クヌートが覚醒する場面で再度愛について語っていて、愛というのはこの作者にとって避けられない何か重要なテーマなのかなととても印象に残りました。
そして僧が語る愛の定義は私はとても腑に落ちるものでした。
なんかそいういう考えや思想を知るのって面白いですよね。
で、今回の高評価の理由はそういうセリフたちが演出や音楽・作画で相乗効果になって倍に心に響くようになっているところです。
アニメ化成功のお手本です。
技術の進歩で派手な映像を容易く作れるようになってここ最近は映像メインの作品が多いように思いますが、この作品は確実に脚本が主役で、他はそのための要素になっていて、それが本当に嬉しいです。
こういう作品は最近は少ない印象だったので。
だからといって全部がこんな作品だったらしんどいんですけどね。
声優たちの演技やそのキャスティングも見事でした。
最初は浮いてると思ったトルフィンの上村祐翔さんはそんなに気にならなくなりましたし、アシュラッドの内田直哉さんも良かった。
あとトルケルの大塚明夫さんも最高に良かったです。
あと最近よくあるモブのCG化がなかったのも良くて、それで作品に冷めることなく観れました。
音楽も良かった。神秘的な印象を与える背景画や作画も良かった。
こんな作品作ってくれてありがとうございました!!
とりあえずコメントマーク付いてるスタッフさん、紹介しときます。


アニメーション制作:WIT STUDIO
監督:籔田修平
シリーズ構成·脚本:瀬古浩司
脚本:猪原健太
キャラクターデザイン:阿比留隆彦
音楽:やまだ豊



余談いろいろ

■イッキ見のススメ
今後は観る量減らして注目しているアニメは基本イッキ見で観るようにします。
やっぱり一気に観た方が全体を通して変に間が空かずに観れますし、何より作品への感情移入度が全然違います。
なので感想を書くのは1ヶ月くらいズレると思います。


■評価の基準
自分が評価する作品てどんなんだろうなと考えてみました。
毎回気になっちゃうのはやっぱり作画と演出です。
じゃあ、演出ってなんなのと言われるとイマイチちゃんと判っていないのですが、例えば画の構図とか話のテンポだったり作品の雰囲気作りみたいなので思っています。
合っているでしょうか。
作画は好みじゃなかったり崩れてたりすると気持ち冷めちゃうんです。
作品を観るための第一歩を踏み出せない。
音楽は基本気になりませんが、良い音楽の時は不思議とあ、いいなって思えます。
あとストーリーはマンガとかで中二病みたいな異世界ファンタジーな作品もよく読んでそういうのも好きなんですが、もう私もいい歳こいてるので大人向けなお話を好みます。
今回改めて、東京心中の記事の時にも書きましたが褒めるのは難しいなと思いました。
けなすのはこんなに簡単なのに。
良い!と思った感情を言葉にしてうまく表現できる人、印象的でユーモアな文章を書ける人、言葉だけではなくて表現できる人、全員が羨ましいです。


中村悠一祭り
偶然私が観た作品に集中してるだけかもしれませんが、今期中村悠一祭りじゃなかったですか?
しかもほとんど主役級。
数えたら4作品でした。
売れてますねー。
あと大塚明夫さんも多かったです。
当たり前ですが役によってちゃんと印象変わるのがすごいですね。
トルケルは本当に良かった。