人生の糧は人それぞれ

マンガ中心にたんたんと書きます。

2019冬アニメを観ての感想【後編】

2019冬アニメの感想の続きです。
それぞれに好きな、印象に残っている回があります。
※ネタバレに注意!!


3. どろろ

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原作の手塚治虫のマンガは少しだけ読んだことがあります。
どろろはクリエイターにとって魅力がある作品のようですね。
以前には実写映画化もされてました。
そしてたしか原作はちゃんと完結していません。
そこにどうけりをつけるかが重要になってくると思います。
それは次のクールで分かることでしょう。
序盤はとても好印象でした。
キャラクターデザイン◎、キャラクター原案は漫画家の浅田弘幸が手がけています。
好きな話は第4話の妖刀の巻です。
まず私は雨というシチュエーションが好きです。
雨音でBGMになり、雨音でうるさいはずなのに静寂を感じる、私にはそんな魅力を感じます。
内容もそれに合うような直向きに兄の帰りを待つ妹と、戦によって心を病み妖刀に取り込まれた兄の悲しいお話でした。
お話は2期目へと突入します。
引き続き観ていきたいと思います。

アニメーション制作:MAPPA / 手塚プロダクション
監督:古橋一浩



2. 約束のネバーランド

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原作マンガは1巻だけ既読済みでした。
話題になっていたので読んでみましたが、1巻では私にはハマりませんでした。
でもこのアニメを観てちゃんと興味を持って全て揃えました。
このアニメ、ナメてました。
そして良い意味で裏切られました。
ちゃんと真剣に見だしたのはレイが内通者だと分かったところからです。(すみません)
まぁまぁ、このぐらいの展開はありえるなとまだそこまで響いてはいませんでした。
そこからのそれぞれの登場人物の心理描写に心奪われました。
印象に残っている話は第8話の0821145です。
前半パートはクローネが鬼に殺されるまでの話、クラシックのような音楽と一緒に子供たちの食事とクローネの過去が交差して最後は皮肉のような終わり方をするクローネ、クローネの言葉も響いてただ無心に物語に惹き込まれました。
そんな前半を引きずった状態で後半パートでさらに追い打ちをかけられたのが評価の理由です。
この時のイザベラ役の甲斐田裕子さんの演技が本っっっっっっ当に良かったです。(興奮気味)
優しく残酷に子供たちを追い詰めていき最後にノーマンの出荷を告げてエンディング。
完璧です。
間のCMがマジで邪魔だと思いました。
使う音楽のチョイスも良くて、クローネの終わりとノーマンの出荷という見せ所を一緒にまとめた構成に完敗です。
そして見事に演出したスタッフに拍手です。
次回の第9話031145のノーマンも印象に残っています。
足を折られてベットから動けないエマのために廊下の水道まで水を注ぎに行くノーマン。
廊下を歩く後ろ姿。
水道まで行くと平常心のようだったノーマンはコップを落とすほど死の恐怖で怯えて足が竦みます。
時間が過ぎ、立ち上がって水を汲むとゆっくり歩き出す。
ノーマンの表情は決意に満ちてます。
また同じように廊下を歩く後ろ姿。
しかし行きと帰りで意味合いは違います。
ノーマンの心の変化を丁寧に描いてて廊下を歩く姿が対照的な印象になっていたのがとても良かったです。

この段階で私は約束のネバーランドをNo.1にしようと考えていました。
しかしここからモブの逆襲が始まるのです。

アニメーション制作:CloverWorks
監督:神戸守



1. モブサイコ100

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他の作品をねじ伏せる圧倒的作画力。
2期のモブサイコは異常なほどのクオリティで劇場版を見ているのかと錯覚しました。
原作マンガは既読しています。
日常系の話と戦闘系の話を交互にすることでバランスをとっていたように思います。
そしてそのギャップが大きいのが良い。
注目した話は多分話題になった第5話不和〜選択〜でしょうか。
ただただ驚きました。
これがTVアニメ!?
どうやら台湾のアニメーターの伍柏諭という方がコンテ演出作監だったようです。
絶対に覚えていた方がいいですよね。
この最上との回も良かったですが、クライマックスの「爪」のボスとの対戦も良かったと思います。
まず日常とのギャップがすごいです。
ラソン大会でヒーヒー言ってた日常からあんなことになるんですから。
そしてクライマックス感が出てたのも良いです。
この作品の魅力は確実に作画と演出ですが、実はその根幹であるストーリー展開がしっかりしてるから絵が暴れられるんじゃないかと思いました。
スカイツリーで霊幻とボスが対面する場面、夕焼けで赤く染まる二人を見ながら終末を感じた時に何故かフとそう思いました。
派手だけじゃなくて、会話のやりとりもここに至るまでの流れも良かったです。
あと出てくるキャラクターたちも最高です。特に霊幻!
霊幻の必殺技が決まる度に我が家では大爆笑でした。
エクボの解説がまたいいんです。
モブサイコでは霊幻役の櫻井孝宏さんが素晴らしかったです。
今いろんなところで声を聞きますが、やっぱり上手です。
霊幻役も違和感なく霊幻になってて、実力ある方だからこんなに人気があるんだなと実感しました。
正直モブサイコの作風とボンズは相性が良すぎですね。
モブは周りの支えと芯の強さで力を暴走させましたが抑えることが出来ました。
このアニメも正にモブのような作品でした。

アニメーション制作:ボンズ
監督:立川譲



■余談
なんだかんだで毎週必ず観ていたのは盾の勇者の成り上がりでした。
他は2〜3話まとめて観たり、後回しにしたりしてました。
盾は気負わずに楽しむのにちょうど良いんですよね。
天邪鬼なもんで、ちゃんと観なきゃと思うほどそれがしんどくて見る気が起きず、結果後回しにしてしまいます。
だからすごい!と思える作品も必要ですが、くだらないバカだなーと笑えるような作品や何も考えずに程よく楽しめる作品も私には必要です。
自分の中の感想を分かりやすく昇華するために順位付けして書いてますが、1位だからエライという訳ではないです。
というかもっと気楽に見よ。




■番外編 / テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス

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最近PS4を手に入れて久しぶりにゲームをしました。
それがテイルズオブゼスティリアです。
どうやら当時すごい炎上したみたいで、私も確かに思うことはありますが久しぶりのゲームはとても楽しかったです。
そしてそのままアニメも鑑賞しました。
アニメは放送していた時に観ていたのですが途中脱落していました。
これゲームをしていないと全く意味がというか状況が分からなかったです。
背景やエフェクトがすごくて絵がすごいキレイだったんですが、最初は表現が叙情的で、オペラのように重厚ですべてが大げさなのがしんどかったです。
でも内容を知った状態でちゃんと見たら途中から軽いノリもあって今度は最後まで見れました。
ゲームで感じた違和感がちゃんと修正されててアニメの方が納得できる内容になってました。
特にゲームでは不遇すぎるアリーシャが強い女性になって周りも恵まれ最後はちゃんと仲間にもなってました。
ロゼは逆にゲームでは芯が強すぎ悩まなさすぎみんなから愛されすぎで暗殺も許しちゃダメだろと思っていましたが、アニメではちゃんと悩んでるし復讐したのに心が晴れなくて不機嫌になってたりと人間らしくなってました。
その方が共感できます。
他にもゲームとは変えててデゼルの最後は仕方ないとはいえ少し無理やり感があったり、途中急になんの脈略もなくベルセリアの話が挟まったりと???になることはありましたが楽しめました。
どのくらい時間が経ったのかミクリオとスレイが再会したその後の話が出来れば見たいです。
ようやく二人でゆっくり遺跡巡りをしたんではないでしょうか。
その旅路が見てみたいです。