【マンガ】雑感2020 3月
3月に購入したマンガたちです。
絶賛連載中の新刊もあればもうすでに連載終了しているマンガもあります。
すべてではないですが簡単に感想を。
今月のNo.1
化け猫かたって候 / 早寝電灯
「今日からあんたは俺の伴侶だ」
化け猫×リーマンの異種間結婚BL
社畜リーマンの草太は、疲れきった家路で座りたくなり、近くの寄席へ入る。
講談の迫力に引き込まれていくも、何故か講談師が化け猫に見えてきて――!?
化け猫の存在を知ってしまった草太に、化け猫・喜八は結婚を強要！喜八と同棲生活をするはめに。
だが彼との生活は意外にも、疲れた草太の心身を癒やしてくれ、草太は喜八に惹かれていく。
二人には、圧倒的な寿命の差があるのに……。
何が気に入ったかというと、相手が講談師の化け猫ということでお伽話が入り混じったような物語と、そのバランスがとても良かったです。
ストーリーを演出するための飾りや花たちが物語とピッタリなのも◎。
演出もすごく良くて、喜八が草太がいなくなって不安で叩いたふとんの花柄が飛び散ってベットに横たわる草太に舞い散る転換の場面は美しかったです。
なにより個人的に喜八と草太の二人のキャラクターが好きなのが大きいかも。
物語は誰かにとってはいい話でもその一方誰かにとっては救われないものと語っているように、長生きの化け猫と人間との恋は化け猫の喜八にとってはいつか失う恐怖がある。
だからこそ共に生きるための原動力になる。
お話は二人の生涯の結末は触れずに終わりますが、そこに読者が想像する余韻を残しています。
最後に、おまけの初夜のお話、ふとんの中からバサーって出てくる喜八が好き。
はだけ方とか。
肩の着物がパサっと落ちるところとかも良い。
めっちゃ細かいところ見てるな。
正直エロが少なく物足りないようで妄想をかきたてられて、これでよかったんだと思いました。
BL度はユルく、初心者向けになっているのでオススメです。
気になるコミック表紙
約束のネバーランド（17） / 原作：白井カイウ 漫画：出水ぽすか
エマとレイは王家の城内でノーマンとの再会を果たす。和平と絶滅、達成を目前にした双方は進むべき道をかけ対峙する。行き着く先は決別か、それとも…!? 永遠の子供達よ、絶望に立ち向かえ！ 衝撃の脱獄ファンタジー!!
中世ヨーロッパの絵画のような構図のイラストがおもしろいなと思いました。
てか、チェンソーマン含めて新刊出るの早くね？
僕のセックススター（1-2） / ためこう
新米風俗ライター・伊吹の初仕事はバリタチゲイビ男優・結城ちひろの取材！監督の嫌がらせから結城を助けようとした熱血な伊吹だが、撮影を台無しにしてしまい、代わりにＡＶに出ることになって――!?（以下略）
系統の違う書体を重ねたタイトルロゴに、私の大好きポップな色の組み合わせがすごく良いです。
あといくつか読んだためこうさんのBLの中でこれが一番好きでした。
真面目なやつもあったのにこれかよって自分でも思います。
ノリが「ジェンダーレス男子に愛されてます」に似てて、ためこうさんのこういうノリが好きなんだと思います。
伊吹のズレてる真面目キャラが良かったですね。
性について
個人差あり〼（1-5） / 日暮キノコ
ある日突然、平凡なサラリーマンは女になった…。磯森晶、32歳。妻・苑子と二人暮らし。わりとありふれた、冷めた夫婦生活を送っていたが、ある日、晶は女性になってしまった。それは、身体ごと性別が変わってしまう「異性化」だった。初めての化粧に初めてのブラ…そして初めての感情。戸惑う晶に妻の苑子は…。読む者の心をゆさぶる、新しい「性」の物語が開幕！！
男が「女」になったから分かること、周りの見方も変わったりして気づくことがあったりするのですが、何がおもしろいかというとそこに不倫が絡んでくることです。
男同士だった時は何も感じなかった先輩後輩が男女になったらお互いが惹かれてしまい不倫しますが、とんでもないタイミングで性別がリバースするというカオスな展開になります。
これが物語を複雑にさせておもしろかったです。
最新刊は性について考える賢者タイムに入っててエンタメ感が少なくなってますが、今後どう物語が動くのか。
私は苑子が賢者になってる間に先輩との関係に変化があること期待してるんですけどね。
ツンデレすぎる
月のお気に召すまま（1-3） / 木内ラムネ
生意気な後輩男子にイジワルされまくり…でも、本当は好きの裏返し!?
歩は、ややポンコツな高2女子。新学期、歩の通う高校に、中学時代の後輩男子・月が入学してくる。月は、勉強も運動もデキて、早速モテモテ。彼氏ができない歩のことをバカにしてくるけど…!?
素直になれない月くんと認められようと必死な歩の二人の攻防がかわいくておもしろいです。
月くんが素直になればいいのにー。
キャシーシリーズが好きです。
本当にあること
カエルになった王子様（1） / 我楽谷
高校生になった三橋ハルは憧れの男子・志城トーマに告白される。入学式で助けてもらってから、ハルはひそかに志城に好意を抱いていた。よろこんでオッケーをし、ふたりは付き合うことに。さっそく一緒に下校することになったが、大好きなはずなのに、ハルはなぜか志城のことを気持ちわるいと感じてしまう。そして、その瞬間、志城が醜いカエルの姿に見えて……。
好きな相手と付きあったのに相手がカエルのように見えて拒否反応を起こしてしまい、原因を探ることで自分と見つめ直すというお話。
最初は今までの少女漫画にはないアプローチでおもしろいなと思ったんですが、このカエル化現象って現実に本当にあることらしいですね。
初めて聞いたし、初めて知った。
駆け足
夜明けの旅団（4） / 片山ユキヲ
第二次世界大戦末期。欧州全土に突如現れた謎の「死霊」によって、世界は混乱の一途を辿っていた。新たな仲間とともにミュンヘンを発ったジョニーボーイとハニーバニーは、夜の墓場で100体のナチス死霊の群れに襲われる。全員で生きて逃げ延びるために――「旅団」総動員の銃撃戦が幕を開ける！復讐の相手、アッシェンバッハの根城はもう目前、物語はいよいよクライマックスへ！
お気に入りの作品でしたが、最後駆け足で完結してしまいました。
今後出そうと思っていたのか急に出てきたNEWキャラたちが都合よく共闘してくれて、このキャラたちにも実はいろんな背景やエピソードが準備されてたのかなぁと思いふけながら読みました。
猫好きよ、集まれ！
ウォーキング・キャット（3） / 北岡朋
「猫」×「終末世界」！ ゾンビが徘徊する世界で旅をする白猫・ユキは、生存者が暮らす「島」に渡りカオルに拾われる。だが避難者と共にやってきたゾンビによって感染が急激に広まり、「島」は崩壊してしまう。カオルと離れ離れになってしまったユキの運命は……。絶望の中、懸命に生きる「猫」と「人」の物語、感動の最終巻！！
こちらも完結です。
全体とおして本当に良作でした。
裏切られたり悲しい結末や別れもある中、それでも人間性を失わずに必死に生き抜く人間模様がとても良かったですし、物語のファクターとなる白猫のユキの役割も良かったです。
猫の行動に勝手に意味付けしたり猫に語りかけることで自分を見つめ直すことになって救われたりするんですよね。
猫好きにはぜひ読んでいただきたいです。
泣けるBL
Life 線上の僕ら / 常倉三矢
下校途中の一人遊び「白線ゲーム」で偶然出会った 生真面目な伊東と無邪気な西。恋に落ち、「白線の上だけの逢瀬」にもどかしさを覚えた伊東は 咄嗟に西へキスしてしまって…… 高校生から大学生、そして大人へ――― 変わらない想いと、変わりゆく現実の狭間で 愛に翻弄された二人の男の人生を描いた感動の話題作。
ちるちるBLアワード2018「BESTコミック部門」で1位を獲っていたのを覚えていたので読んでみました。
BLとしては珍しく出会いから生涯を閉じるまでの人生を描いたストーリーになっています。
「線上」というのがちゃんと伏線となっていて、物語の構成がしっかり考えられてる作品でした。
最後は評判どおりジーンと来ます。
ためこう祭りじゃー！！
ジェンダーレス男子に愛されています。（1-2） / ためこう
SNSで大人気のジェンダーレス男子・めぐる。
メイクやお洋服、ネイルまで完璧にカワイイ彼の恋人は、
フツーーーーの社会人女性・わこ。
見た目のバランス? そんなのどうでもいいんです!
めぐるの自分磨きはわこのためで、わこの最推しはめぐるなんだから
わこちゃんとめぐるくんのカップルが見ててとても楽しい。
わこちゃんの行動力がすごいし、それについてくるノリのいいめぐるくんもステキです。
そしてジェンダーレス男子でかわいいめぐるくんですがちゃんとオスというギャップも良かったです。
キラくんのキャラも最高でした。
■余談
コロナのせいでの自粛と、それに加えて仕事が忙しかったということで3月は暴走しました。
いろんな出版社が自宅で楽しんでもらえるようにと雑誌の無料公開をされてて、私もお世話になりました。
そのお礼という訳ではないですが、そこで気になった作品をいくつか購入しています。
善意はきっと返ってくるものだと思います。
