人生の糧は人それぞれ

マンガ中心にたんたんと書きます。

鈴木マサカズ「マトリズム」

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薬によって狂わされていく人たちとそれを追う麻薬取締官、通称「麻取(マトリ)」の草壁と冴貴。

どちらかというと麻取の二人よりも薬に溺れていく人たちをメインに描いてます。
使う人だけでなく、売る人、依存から更正しようとしてる人と様々で、その人たちはなんの特別でもないすぐ隣にいるような一般的な人たちで、誰にでも起きるようなことで悩み、手を出し、堕ちていく。

少し驚いたのが使い方をとても詳しく説明していて大丈夫なのかと思ったのと、不思議なことに段々と自分も誘惑されてる気分になりました。こんなにも簡単ですよーと。
その代わり薬の症状や特徴、堕落していく様も淡々と詳しく描いていて、結局堕ちるきっかけはすぐ近くにあって、草壁の言葉にもあるのですがあとは「本人次第」、本人の意志で簡単に堕ちるし、簡単に防げます。

麻取の草壁と冴貴は風貌がまるでヤクザで、特に草壁は妹のこともあって対象者に容赦ありません。
平気で暴力も振るいます。
本気で薬物を憎んでいて怖さを知っているからです。

正直私は身近で感じることはないし、別世界の出来事のように感じます。
出来ればずっと関わることがありませんように。

マンガはまだ連載中です。