人生の糧は人それぞれ

マンガ中心にたんたんと書きます。

青桐ナツ「あめつちだれかれそこかしこ」

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なんともいえない程よい緩さ。
それにクスッと笑えて癒されます。

幼い頃に両親を失い、身寄りもなく、生涯孤独と信じてた青司に実は祖父がいて、その祖父の遺言で突然家を相続することになります。
しかもその家には昔から何故か年神様と納戸の神様が住み憑いていて、訳もわからず神様たちと共同生活が始まります。

このマンガの魅力は青司と神様たちの関係性で、この年神様が何故かひげの生えた癒し系のおじ様で、性格も見た目どおり穏やかで神様なのに全く偉そうではありません。
そのせいでもなさそうですが、青司は相手が神様なのに容赦なく接するところがとてもおかしいです。
というか最初は信じておらず、2巻で少し信じ始めた程度。笑
年神様を年男さんと呼び、ちゃんと家事をさせるし、どちらかというと年男さんの方が気を使ってます。
青司のその率直な物言いが見てて気持ちいいです。

でもすごく良い子なんですよね。
近くに住む親族や友達には最初よそよそしいけどそれは迷惑をかけたくないからで、それに一人に慣れてて甘えるのが苦手だから。
でも他人のお節介に戸惑ってしまうけどありがたみを感じてるし、神様たちに自分の主張をはっきり伝えますがちゃんと歩み寄ろうともします。
その境遇のせいで強くいようとする反面、両親や祖父のことをよく知らないことの寂しさも無意識に感じてて、見てて切なくもなります。

今後は両親が出ていった理由が明らかになっていくのかなと予想しつつ、青司と年男さんと納戸さんのやりとりを楽しみたいです。