人生の糧は人それぞれ

マンガ中心にたんたんと書きます。

【マンガ】雑感 8月

8月に購入したマンガたちです。
絶賛連載中の新刊もあればもうすでに連載終了しているマンガもあります。
良き出会いがたくさんありました。
すべてではないですが簡単に感想を。



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■You are No.1!! & 素敵な表紙で賞


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飴色パラドックス 1〜4巻 / 夏目イサク
花恋つらねに続いてまたも夏目さんです。
素敵な表紙で賞は1巻の表紙です。
パステル調のポップなタイトルと柔らかい色合いのイラストが合っててとってもかわいいです。
そして相も変わらずマンガもおもしろい。
週刊誌記者の尾上と張り込み班でカメラ担当の蕪木とのBLなんですが、二人の関係性がとっても良いです。
やりとりが楽しくて距離感もすごく理想的で、こんな恋人同士うらやましいなぁと思ってしまいました。
そして尾上が純粋でかわいい!
夏目さんはそういうツボを押さえるのが本当にお上手というか、ただ単に私のどんぴしゃなところを突いてくるんでしょうか。
夏目さんの作品て男同士だからの葛藤やらなんやらかんたらとかはなくわりとサクッと恋人同士になるんですよね。
それが潔くて好きですし、きっとそこに重点を置いてないんだろうなと思います。
これで夏目さんの作品は好きだなと自覚して上の画像を見たとおりとりあえず集めてます。



■キラキラ


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ギヴン 1〜5巻 / キヅナツキ
1巻は7月に購入済みでしたがまとめて感想を。
このタイミングなので作品を知ったキッカケはもちろんアニメです。
アニメは始まっていましたが、録画だけしといてその前にマンガを読みました。
なんだかとてもロマンチックな作品だなと思いました。
絵が繊細ですし言葉の選び方や、あと嘆いてもがく姿でも登場人物たちがキラキラに見えたし、瞬間を切り取るのがとても上手だなぁと思いました。
平面の絵なのに奥行きを感じて、360度カメラで撮影したストップモーションのようです。
作品は私にはジワジワと来る感じです。
好き!っていうよりも、もしかしたら私はこのマンガが好きなのかもしれない・・・!というようなジワジワな感じです。
それは作品の特徴の文学的な言い回しがじっくし沁みるように響くからなんでしょうか。
BLですけどなるほど、これならアニメに出来ますね。
アニメは後日感想を。



■あの1位になった・・・じゃない方


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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 1~5巻 / 原作:日向夏 作画:倉田三ノ路
このマンガはあの次にくるマンガ大賞2019で見事1位を受賞・・・してない方のマンガです。
たぶん原作は同じですが2社でコミカライズされていて、1位を獲ったのはスクエア・エニックスから発売されている方で、私が読んだのはサンデーGXで連載されているものです。
他社で同時期に同じ原作をコミカライズってありなんだって思いましたが、キノの旅も2種類ありましたね。
スクエニの方は読んだことありませんが、こっちも面白いですよ。
毒で恍惚となった猫猫の表情が良かったです。
猫猫が壬氏のことをいつ意識してくれるのか楽しみです。



■コウモリ萌え


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吸血鬼と愉快な仲間たち 1〜2巻 / 羅川真里茂 原作: 木原音瀬
原作の木原音瀬さんはBL小説作家で有名らしいです。(すみません、ここらへんは疎いです)
そして漫画の羅川真里茂さんといえば、私にとっては「赤ちゃんと僕」か「しゃにむにGO」で、90年代から活躍されてる大ベテランです。
要するにスペシャルコラボというわけです。
マンガ、好きです。
原作がBL小説?になるのでどちらかというとそっち寄りですが、BL読まない人も気軽に読んで開花できます。
中途半端な吸血鬼のアルがまぁかわいいです。
健気で純粋でまっすくで。
そして昼間はアルはコウモリになるのですが、こんな人懐っこいコウモリいたら私も飼いたいです。
超かわいい。
アキラも冷たいようで言われたことちゃんと守ったり、行動に理由があったりと実は優しいところがいいですね。
私は何気に正義のためならルールを破る忽滑谷が好きです。



■あのマンガを思い出したけど


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ふつうな僕らの 1巻 / 湯木のじん
椿は春休みに出会った一颯先輩を好きになって告白しますが、耳が聞こえない一颯は椿を冷たく突き放してしまいます。
まぁ正直チラッと「ひだまり」がチラつきました。が、これはこれで良いんではないでしょうか。
作者の湯木のじんさんは前から好きな作家さんで、「青山月子です!」とか好きで他の作品も買ってたりするんですけど、この時もちょっと「君に届け」感を感じましたがそれでも気にならないくらいなんか好きなんですよね。
何か魔力があるのかもしれません。
このマンガもまだ始まったばかり、楽しみにしてます。



■安定


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月にむら雲、花にあらし / こめり
前に好きだ!と宣言したこめりさんの最新作です。
あいかわらずいい感じです。
日常系BLなので大きな波があるわけではないのにこんなに惹かれるのは何故なんでしょう。
もっといろんなところで活躍してもいいような気がします。



■縛りがなければ


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夜明けの旅団 3巻 / 片山ユキヲ
最近のお気に入りのマンガです。
第二次世界大戦の最中、世界は突如現れた死霊(=ゾンビ)によって混乱します。
父親を死霊に殺された少女ジョニーボーイは復讐のために旅をして、そんな彼女を守るため青年ハニーバニーは旅を同行します。
その途中で人の出会いもあるのですが、敵同士だったドイツ兵とユダヤの人たち、縁あって元アメリカ兵も同行することになり、生き抜くという共通の目的ができてそこに国という縛りがないただの人間になったとき、相手をフィルターのない素直な目で見極められて、みんな協力助け合いながら必死に戦います。
この時代設定にしたのはいいですね。
そんな真面目な物語ではないですが、ふと考えさせられます。



■直感買い


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Artiste 1〜5巻 / さもえど太郎
新刊の5巻が発売されて棚に並んでいるのを見て何故か気になって直感で買いました。
今回の直感は当たりでした。
パリのレストランの厨房で皿洗いをしている気弱なジルベールにはある特異な才能があって、怖いけどそれでも料理が好きという気持ちを信じて成長していくというようなお話です。
元有名シェフのレストランで副料理長を任されてバラバラだった厨房内がまとまっていく過程がいいですね。
ジルベールが前に進むキッカケを作ってくれたマルコ、再登場したとき髪型違ってて誰か分からなかったです。
うん、そっちの方がいいよ。
何故かジルベールを気に入ってるマルコとの二人の友情が見てて好きなので、もっと物語に出てきてほしいです。



■早寝電灯という作家

早寝電灯さんの作品が気になって作家買いしました。
ちなみにBLです。


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転じて恋と生き / 早寝電灯
何故か気になって読んでいた校内新聞の小説。
どこか懐かしさを感じる旧校舎と同僚の坂上
小説を書いてる生徒が分からず気になっていた高校教師の吉武は旧校舎に残されていた昭和30年代の論文からあの小説の作家の「春沖洋介」の名前を見つけます。
そこには小説の登場人物の「三雲」の名前もありました。
現在の小説と過去の論文、奇妙な懐かしさはある確信に変わります。
まるで夢を見ているかのような気分にさせる作品でした。
過去のかけがえのない二人の思い出と、悲しい出来事による無念で相手をずっと想い続ける気持ちが現在と交差して本当に切なかったです。
「最後は真っ暗でどこにいるのかも分からなかった」のくだりは泣きそうでした。
性描写を省けば世にも奇妙な奇妙な物語で使われてもいいんじゃないかと思うようなお話でした。



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君には触れると鳴るところがあって / 早寝電灯
人付き合いが苦手な灯司と灯司を神様と呼ぶ樹との青春ラブストーリーです。
樹は幼いころ祭りで灯司を知り、高校生で出会った二人は悩みを抱えながらも山の自然の力に助けられながら惹かれ合います。
早寝さんが描く空気感と祭りと山の神秘さが相性が良く、どこか幻想的に感じました。



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半壊の花 / 早寝電灯
短編集です。
どれもじんわりと心に残る作品たちで良かったです。
私が好きなのは世話焼きの料理人と生活がだらしないライターとのお話の「嘘つきたちの食卓」です。
デリカシーのない関係と割り切りつつもこの強がりを救ってほしいと願いつつ、実は大切にされてたことを知る最後が良かったです。



■余談

マンガがそれなりに貯まってきました。
すべてを収納できる棚もなければ棚を置ける広い部屋もないので、今は一室に平置きに積み重ねて置いてる状況です。
いつか部屋の壁一面に棚を作り、実家のマンガもすべてのマンガをジャンル分けしてきちんと収納したマンガ部屋とつくることが夢です。