人生の糧は人それぞれ

マンガ中心にたんたんと書きます。

2018冬アニメを観ての感想【後編】

明けましておめでとうございます。
遅くなりましたが、2018冬アニメの感想の続きです。

4.ゴールデンカムイ

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原作未読です。
アイヌに奪われた埋蔵金を巡ってアシリパさんと不死身の杉元が訳あって北海道をサバイバルする。
とにかく周りのキャラが濃ゆいです。
変人の巣窟。
そこに後半は裏切り者の存在を匂わせて物語が進んだのは少しドキドキしました。
男相撲の回が面白かったです。


3.INGRESS

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CGアニメーションだったのでいつものポリゴンピクチュアズの作品かと思えば違う制作会社でした。
フジテレビが世界に向けて作られたアニメのための放送枠「+Ultra」で放送された第一弾作品です。
「+Ultra」のムービングロゴを「アキラ」の大友克洋さんが手掛けてます。
実は世界に見えない覇気?みたいなのがあって、青の「レジスタンス」と緑の「エンライテンド」が陣取り合戦しいてる。
さらに実はもっと強力な覇気みたいなのがあって、それを利用して世界征服を目論む謎の組織の陰謀に主人公たちが巻き込まれていく・・・といった話でいいんでしょうか。
私全く知らなかったんですが、元々ゲームがあってそこから派生した作品だったのですね。
さすが世界を見据えたアニメということでOPもEDもとてもかっこよく、曲はイングランドのバンド「alt-J」を起用してます。
またこの曲もかっこいいですよね。
私はこういう風に海外の曲を使うのは大賛成なので今後どんどん増えていってほしいです。
海外だから良いというわけではなく作品に合ってかっこよければ良いという考えです。作品によりますけど。
肝心の中身は、最後の最後に裏切りがあるのですが、伏線がなく唐突すぎて今までの攻防はなんだったんだという置いてけぼりの気持ちになりました。
もしかしたら伏線みたいのがあったのかもしれませんが私には分からなかったです。
元のゲームも全く知らないので、世界観についていけてるようなついていけてないような、そんな曖昧な状態で観てました。
全く???ではなかったのでセーフです。
結局なかなか顔が見えなかった裏の大ボスみたいな人はあっさり殺られ、この最終局面の流れが良かったらもっと評価高かったと思います。
ともあれ次に放送される作品もCGアニメーションですね。
今後はCGが増えるんでしょうか。
個人的には2Dアニメーションがやはり好きなので複雑な気分です。


2.BANANA FISH

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まず、以前にアニメ化記念でマンガの感想を記事にしているように、原作が大好きです。
それに予告編の出来が素晴らしく期待値がかなり上がっていて、真っ新な気持ちで見れないのを考慮していただいて読んでほしいです。
現代風にキャラを更新したのはとても良かったです。
絵もとてもキレイでした。
横顔が何故か猪木並みにシャクれてましたが。ここは後期の絵を参考にしてるんでしょうか。
ただ全エピソードをきっちり入れたためかかなり急ぎ足でした。
最初は各シーンの切り替わるタイミングがかなり早かったです。
私はボリュームが多いのでやはりどこか削るんじゃないかと思ってました。
じゃあどこ削るんだと言われると難しいですが。。
間もなく、余韻もなくで、ここはじっくり観せてくれというようなシーンも魅せれずに流れ・・・あぁ勿体ない。
以前の記事にも書いたように原作の「静と動の描写」が好きです。
物事が大きく動き出す前に二人で静かにゆっくり過ごしてるシーンだったり、嵐の前の静けさというか、メリハリがあるからその分次のシーンが引きたてられて。
そういうシーンは一応あったのですがあまりそれが表現されていなかったのはとても残念でした。
あともう一つ思ったのが、音楽も絵も今時っぽく洗練されてたのに演出が古臭かったなぁということです。
なんなんでしょう、普通だとは思うんですがたまに見せ場が時代遅れというか演出だけは90年代みたいな時があって、それは設定もキャラも音楽も“今”になってるから余計にそう思ってしまうのかもしれません。
いやー、もう一回ちゃんと観るべきか。。。
とは言ってもなんだかんだ酷評してるようで他のアニメたちよりはやはり面白かったです。
思い入れが強すぎて厳しく観てしまいますが、普通に良い作品です。
だとしてもズバ抜けた作品ではなかったかなぁ。。


1.SSSS.GRIDMAN

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映えある1位は「SSSS.GRIDMAN」でした。
これはBANANA FISHとは逆で演出がとても良かったです。
最初はずーっと違和感を感じていた作品でした。
私は元のグリッドマンを全く知りません。
でもウルトラマンみたいなロボットが出てきますし、円谷プロのお名前もあったのでヒーローものだろうなという感じで見てました。
実際OPもTHEヒーロー!みたいなOPでしたので。
なのに中身は異質というかヒーローっぽくないという感想でした。
パッと思ったのがエヴァっぽいです。
詳しい説明がなく淡々と過ぎ、音もBGMが流れるんではなく基本生活音だけ、日常のカットがよく挟みこまれどことなく連想させる箇所が多かったです。
このヒーローものなのにヒーローものっぽくないという違和感が最初ついてけず頭???のままでしたがこれが徐々にクセになりました。
説明がないのでこれはどういうことなんだ?という疑問が気になって見ることがやめれず、また登場人物たちがおかしなことが起こってるのに特に追求せずゆるいんですよね。
各キャラクターの個性も良くて特にGRIDMANチームの4人衆が好きです。
変人・堅物・チャラ男・クソガキ・・・この組み合わせのバランスが最高に良いです。
そしてこの4人がアクセス?する際の並びの絵もいいんですよね。
この作品はカット割りも良くて、何より絵面のインパクトの強さがとても良かったです。
TRIGGERはこういうインパクトの強い絵作りが本当に上手ですよね。
もう一つ私が好きなのは、最終話だったか、背景で怪獣が暴れまわっている中アンチ君が小さく横に平行に走るシーン、そしてアンチ君が怪獣たちと戦ってるなかママさんを抱いた4人衆がこれも同じく小さく横に平行に走るシーンです。
私このシーン大好きです。
あと最後にとても評価が高かった理由の一つが最後まで作画が崩れることなく神がかってました。
BANANA FISHでも終盤チラホラ絵が適当になってるシーンが出てきますが、GRIDMANはそれが全く無かったです。
最近のアニメは当たり前のように作画が崩壊していくのにTRIGGERは基本崩壊がないように思うのですがそれがとても不思議です。
私にとってアニメの画はとても重要で、なのでTRIGGERの技術?は本当に素晴らしいです。
説明がないと書いた内容ですが、でも最後はこういうことかとちゃんと分かるように出来てますし、この完全に理解不能にならない程度が絶妙だなぁと思います。
声優さんも良かったですよね。
ボラー役の悠木碧さんて他の作品でも見ますが本当に上手だなぁ。すごい。
チャラ男なヴィット役の松風雅也さんも変人サムライ・キャリバーの高橋良輔さんもマックスの小西克幸さんも合ってました。
てか全員良かったです!
こんな風にいろんな要素が高いレベルで作られた時に名作は誕生するんだなと思います。
どれが欠けてもダメなんだなと。
素晴らしい作品でした。