人生の糧は人それぞれ

マンガ中心にたんたんと書きます。

皆川亮二「スプリガン」

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原作/たかしげ宙 作画/皆川亮二によるアクションマンガ。

【ネタバレ注意】

我々の残した遺産を、悪しき者より守れ
ある遺跡から発掘された金属プレートに刻まれていたメッセージ。
それは超古代文明人からの警告でした。
現代より遥か昔、超古代文明は今よりも発達した科学力を持っていたのです。
その警告に従って古代遺産を守るため組織された団体「アーカム」。
御神苗優は日本で普通の高校生をしながら裏ではアーカムのトップエージェントとして古代遺産を回収するスプリガンでした。

私にとってこのマンガにはロマンが詰まっています。
初めて読んだのは中学生の頃、当時は「遥か昔に今より比べものにならない超科学が存在した」という発想が想像するだけでワクワクでして、今思うともしかしたらよくある設定だったのかなと思ったのですが中学生の私には新鮮で何度も読み返しました。

インディー・ジョーンズのハイテク版みたいなマンガでして、エピソードは毎回地球崩壊レベルに壮大です。
一方御神苗は高校生活をなるべくちゃんとしたいと思っているため、授業に出たり進級に必要な出席日数を確保するために任務を早く終わらせようと奔走したりと身近な面もあってそのギャップが良いです。

御神苗の優秀な戦闘能力・サバイバル能力は過去に関係しており、追いつめられた時に冷酷な殺人マシーンになるのですが本人は嫌っています。
しかしその優秀な能力を放っておくわけもなく次第に物語に絡んでいき、そして話は徐々に正義だと思っていたアーカムの存在が怪しくなっていきます。
不穏な空気になっていくのはサポートする面々含めアーカムのチームが好きだった分、見ててとても複雑でした。

またこのマンガは皆川亮二さんが画くアクションがとってもカッコいいです。
御神苗は古代技術を利用して作られた武器も使いますが、基本現代の武器を使いこなし、いろんな場所に潜入して戦う姿はワクワクします。

関係ないですが、御神苗の誕生日は7/5らしいです。
タイミングいいなと自分で驚きです。
おめでとうございます。

同作は1998年にstudio4℃制作で劇場アニメ化されてます。
興味ある方はどうぞ。
お話的にTVアニメでも良いと思ってるのでいつかと期待してます。


2019.3.16 追記
なんとアニメ化が決定しました。素晴らしい。