【マンガ】雑感 12月
遅くなりましたが、12月に購入したマンガたちです。
絶賛連載中の新刊もあればもうすでに連載終了しているマンガもあります。
すべてではないですが簡単に感想を。
■12月のNo.1は2つ
愚者の星(1) / 遠藤浩輝
数世紀にわたり惑星連邦から見捨てられていた植民星スラースで、貴重な鉱物資源が発見された。再び大量の移民と開発の波が押し寄せる一方、差別を受けた原住スラース人達の間で独立運動が拡大。遂に新国家の建国を宣言するに至る。戦争の危機が迫るなか、スラース人と地球人との混血の少年シンタは家族を独立派に殺され、復讐の闘いに身を投じる… 『EDEN』×『オールラウンダー廻』遠藤浩輝の集大成:SF格闘戦記、開幕!!
おもしろかったです。
前作の「ソフトメタル・ヴァンパイア」の時も思いましたが、世界観や設定がすごいです。
架空の武器や人種、軍艦とその原動力だったり細部まで設定がしっかりしていて、ないのに本当にある世界のようで違和感を感じません。
よくこんなの考えられるなぁと感心します。
さらに世界情勢や社会の縮図がどこか現実世界とリンクするんですよね。
差別の対象となっているスラース人には身体的特徴として手から肘あたりまで傷なのか模様?が入っていてそのことでいじめられたりするのですが、この特徴が人が直感的に嫌がりそうで絶妙だなと思っていて、作中では“爛れ手”と呼ばれて差別されています。
たぶんあの武器を扱えるスラース人ということでそういう特徴にしたんだとは思いますが。
改めて頭良くないと描けないマンガだと思いました。
前作は元素で戦っていましたからね。勉強になりました。
続き楽しみです。
北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし(1-3) / 作画:白樺鹿夜 原作:江本マシメサ
辺境にして極寒の地を治める伯爵・リツハルドと、「紅蓮の鷲」の異名を持つ元軍人・ジークリンデ。
リツハルドの一目惚れから始まった二人の共同生活は…1年間の「お試し婚」!?
トナカイを狩り、木の実を摘み、伝統工芸品を作り…
慎ましくも穏やかな雪国暮らしを経て、二人は果たして、本当の夫婦になれるのか…。
「第3回なろうコン大賞」金賞受賞の人気作をコミカライズ!
何気に好きなスローライフ系マンガ。しかもこのマンガはかなり好みです。
雪国での生活の模様が中心です。
そんな中で些細な出来事があったりしながら二人で夫婦になるために暮らしていきます。
個人的にリツみたいなやさ男が好きなんですよね。
それにリツは働き者のやさ男なんです。完璧。
雪国という厳しい環境でやることもたくさんありますが、そんな生活に誇りを持っていて生き生きと仕事を教えている様がステキです。
でも都会のお嬢さまには合わなくて婚約を何度も失敗したためジークに対してもかなり気を使うのですが、そういうやさしいところもいいですね。
他のお嬢さまたちとは一味違う元軍人のジークはその環境を受け入れて、お試し夫婦ではあるのですが関係はとても良好で、お互い何気にいい歳しているのにピュアで不器用なのがかわいらしくてほのぼのします。
私はこのマンガを年末に見て、二人が働く様を見習って自分も家事を面倒くさがっている場合じゃないと年末大掃除がんばりました。
そういう意味でではないですが、出会えて良かったマンガです。
■12月の気になるコミック表紙
14歳の限界と、残された時間を前に出来る限りの事をしようとする彼方と和樹。
中学2年の冬休み、なりふり構わず長井・翔太・葵に協力を仰いで全力で過ごす第10巻!
夕暮れから夜になる狭間の雰囲気が出ててキレイです。
今後離れ離れになる二人の切なさも感じさせるようなステキなイラストです。
「14歳の恋」は二人の表紙シリーズで続いてて、読むきっかけとなった8巻の表紙も好きです。
■まだまだ増える
B級ランク戦最終戦が迫る中、「おまえは人を撃てる」と言うヒュースの言葉に、千佳は激しく動揺する。一方、弓場隊対策の為に修と遊真は、緑川からある人物を紹介されて…? 果たして玉狛第2が採る戦術とは!?
登場人物が多いワールドトリガーですが、21巻でさらに増えます。
弓場隊という名前は前から出てたので、まだ頭に入りやすいかな。
というか生駒隊の隊長の生駒さんがやっぱり最高です。
今回のでさらに大好きになりました。
鼻音の話と「海、モテモテじゃなかった。了解。」のくだりが笑っちゃいました。
ふざけてる(本人はその気なし)のに強いのがふざけてますね。
■1巻よりも2巻
水は海に向かって流れる(2) / 田島列島
(略)
「この人がいちばん怒っているのは自分自身になのかもしれない」 10年前、父が榊さんの母とW不倫の関係にあった。事実を知った直達はどうすべきか悩むが、一方の榊さんは余計な波風が立つことを嫌い何もなかったことにしたいと望む。事情を知るのは同級生の泉谷さんと同居人の教授、ニゲミチ先生、そして直達の父。静かな緊張感の中で共同生活を送る直達と榊さんの二人は次第に10年前の事件、そして今の自分に向き合い始める。
1巻の時よりも2巻、と自分にハマっている気がします。
基本大人たちがおちゃらけているんですが、その繰り広げられる小ボケたちが徐々にクセになりました。
そのおかげでストーリーが重たくならずにクスっと笑いながら気楽に読めます。
でも逆にその大人たちのおちゃらけが辛いことを誤魔化そうとするためにも感じました。
女芸人がかわいくキメ顔するのが恥ずかしくて変顔してしまうみたいな。
少し違うかもしれませんが理屈は同じかなと。
たぶん作者の田島さんの作風でそんな深い意味はないとは思うんですが、榊さんを見ているとそういう風に感じてしまいました。
■封印
きみと青い春のはじまり(1) / アサダニッキ
入学式以来、友達0(ゼロ)で誰とも話さず静かに過ごしてきたぼっち女子・末広しろ。ある日クラス一の人気者・高砂に罰ゲームで告白され一気にクラス中の注目の的に! すぐに飽きると思っていたけれど、高砂は意外と真剣に向き合ってくれて…。まさかの青春スタート!?
基本ギャグ要素が強いアサダニッキさんですが、この作品は真面目に少女マンガしていました。
というか働きますねー、アサダさん。
先月も新作出てたのに。
■続きはまた今度
マギ(1-20) / 大高忍
砂漠を旅する少年アラジンが、とあるオアシス都市で出会った2人の女性ライラとサアサ。2人は、野菜や果物を行商するキャラバンの仲間で、ライラにとってサアサは砂漠で行き倒れていたところを助けてくれた大事な友だちでもあった。だが、ライラは元・盗賊団の一味であり、思わぬことからそれがバレて、キャラバンから追放されてしまう。1人取り残されたライラに、アラジンは…?(第1話)
アニメにもなっていた「マギ」をマンガワンをきっかけに今更読み始めました。
きっと今が私にとってのタイミングだったんでしょう。
さすが人気作品だけあって面白かったです。
ただ全37巻という長編なので、とりあえず20巻まで。
続きは少しづつ集めます。
■確かに流行ってはいるけども
エイラと外つ国の王(1) / びっけ
政略結婚のためロートフェルゼに嫁ぐことになったエイラは麗しき王子・アロルドに会えるのを心待ちにしていた。だが、その国に嫁いだ者は誰も戻ってこないという恐ろしい噂があって…!?
吸血鬼の一族に嫁入りした美しき姫の大河ダークファンタジー!!
「王国の子」「極彩の家」のびっけさんの最新作。
最後の展開はさすがに仰天しました。
確かに流行ってはいるけども!!
これって今後はそっち方面で行くということでしょうか。
それともたまに戻ったりを繰り返すんですかね。
■今月の異世界恋愛マンガ
にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者(1) / 原作:香月航 漫画:アズマミドリ
行儀見習いとして王宮へあがったのに、気づけばお掃除女中になっていた貧乏伯爵家の令嬢リネット。彼女は、女を寄せ付けないと評判の王太子殿下アイザックが通りがかった朝も、いつものように掃除をしていたのだけれど……。彼が落とした書類を届けたことで、大変なことに巻き込まれてしまって!?
殿下に近付く女性はもれなく倒れちゃうって、どういうことですか!
それに、触れても平気だったからってだけで、婚約者として雇うなんて本気なの!?
一迅社文庫アイリスの大人気作、ワケあり王太子殿下と貧乏令嬢の王宮ラブコメディをコミカライズ!
最近どハマりしている異世界マンガ。
他の作品とかぶらないようによくいろいろと設定を考えるなぁといつも感心しているんですが、このマンガは王太子の近くにいる女性は倒れてしまい母親はもちろん女性に近づけないというこれまたすごい設定になっています。
作中ではそれを体質と表現されていてどんな体質やねん!とツッコミたくなりますが、それが異世界マンガの醍醐味でもあります。
(もちろんその体質には何か秘密がありそうですが)
最初は女性に慣れていなくて物珍しくリネットを扱っていたのが、徐々にリネットが近くにいないと不安になって夢中になっていくのがいいですね。
■これが本当の喪女
ブスに花束を。(7) / 作楽ロク
陽介から「好きだ」と告白されたものの、花は素直に受けとめきれず…。
この恋、ほんとに成就できるの?
そして、降って湧いたダブルデートの行方は!?
さえない地味女子とイケメンor人気者男子が恋仲になるというサクセスラブストーリーというのがよくありますが、その主人公の女子が全く地味ではなく普通にかわいいやん(冷)というのはあるあるだと思います。
でもこのマンガの主人公花ちゃんはガチです。
もっとかわいく描いてあげても・・・と気を使いたくなるぐらいです。
というか今までのマンガがかわいく主人公を描いていた理由が分かりました。
確かにテンション上がらん。
でもそんな花ちゃんもついに・・・!
マジか、上野くん!
■余談
「黒執事」のローマ数字が読めなくて困っています。